
株式会社キャライノベイトが日本各地の魅力的な「農産物」×「香り」のモノづくりを通じて売上の2%を各地域に還元するWANOWAシリーズに新商品が誕生しました。サーキュラーバイオエコノミーを目指し「北海道中川町・和薄荷」配合のハンドクリームとクールヘア&ボディミストを2025年6月10日(火)に発売します。

商品開発のきっかけ
■歴史的背景
北海道中川町・和薄荷は、明治40年から昭和にかけて一大主要生産地として世界的ニーズがあり、解熱剤や食料品など人々の日用品に多く使われてきました。戦後、合成メンソールの台頭により生産効率や価格競争の影響を受け、昭和45年以降になると栽培は衰退へと追い込まれます。以後、中川町では「利益のためより、文化の伝承のため…」という先人達の強い想いにより、薄荷の苗や技術を絶やさないよう、細々と栽培が続けられてきました。


■薄荷文化を守る人々
平成15年「地元ならではの物で、地域住民を元気にしたい!」と考えていた町の教育委員会職員らは、かつての活気を取り戻すべく薄荷の復活を目指し、当時の様子を知る地元の老人クラブを訪れます。
「懐かしいあの香りをもう一度嗅ぎたい。子供たちに薄荷を伝えて欲しい!」という一心で、当時ボランティア栽培を続けていた三井正憲氏と出会うことができた町の教育委員会職員ら。三井氏から貴重な薄荷の苗を譲り受け、栽培方法や蒸留技術を継承し、中川町エコミュージアムセンター(廃校を活用した自然誌博物館)の敷地へ薄荷畑をつくりました。平成20年の蒸留所建設では、地域住民と協力して昔ながらの方式で竃をつくり、三井氏が昭和40年代まで使用していた薪の蒸留機を設置しました。



未来を担う子供たちへの伝承
平成16年、いよいよ地元の中学生の授業で蒸留体験がスタートし、令和6年からは幼児センター教員の「小さい頃から中川町らしい香りを楽しみ、地域を感じてほしい」という想いから、さらに子供たちの見学が増え、地元ならではの香りとして北海道中川町和薄荷の文化継承が続けられています。


復活プロジェクトとしての商品誕生
生育に適した北海道中川町の大地で育つ和薄荷は、これまで次世代へ継承するために毎年栽培し、蒸留した精油を保管し続けていますが、昭和45年頃から今日に至るまでの半世紀以上、製品化されていませんでした。今回、約55年ぶりに復活プロジェクトとしてWANOWAシリーズで商品化することで、新たなニーズを生み出し、持続的な生産により中川町和薄荷ブランドの復興や地域活性へと繋がることを願い、発売が決定しました。
WANOWA中川町和薄荷で配合している香りは、これまで未利用だった精油を有効活用しており、売上の2%は中川町和薄荷を守る活動へ有効活用されます。
また、令和6年12月20日に文化庁長官より認定された「中川町文化財保存活用地域計画」では、中川町の地域財産である薄荷に関しても盛り込まれており、今回の取り組みは薄荷の保存や具体的な活用に寄与するものです。
WANOWA中川町和薄荷ハンドクリーム
北海道中川町産の貴重な和薄荷を配合したハンドクリーム。潤いと保湿力のあるクリームは、伸びが良くベタつきにくい使用感で、塗り広げると和薄荷特有のほんのり甘い香りとひんやり感がお肌を優しく包み込みます。
価格:2,200円(税込)
容量:30g

WANOWA中川町和薄荷クールヘア&ボディミスト
髪や全身を潤いながら保湿ができる、北海道中川町産の貴重な和薄荷を配合したクールヘア&ボディミスト。和薄荷特有のほんのり甘い香りとひんやり感で、アロマスプレーとしても楽しめます。蒸し暑い季節を快適に過ごすためのアイテムとしてもおすすめです。
価格:1,980円(税込)
容量:50ml

発売日:2025年6月10日(火)
取り扱い店舗:全国の小売店、inimu浅草店、inimuWebShop
※inimuWebShopでは先行予約を受付中
WANOWA公式サイト:https://www.wanowa.co/
今後の展開
■イベント情報
北海道中川町・和薄荷商品の発売を記念して、2025年6月10日(火)から15日(日)まで、キャライノベイトの直営店であるinimu(イニム)浅草店にてWANOWAフェアの開催が決定。新商品に加え、定番人気の商品すべてを試すことができ、フェア期間限定のワークショップやWANOWA関連の各地域で作られている特産品の販売なども予定されています。
