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ラスト1ヶ月、駆け込みで楽しむ万博の文化体験
マレーシア館は”五感”が満たされる旅先だった

万博、行きそびれていませんか? 会期終了が近づく今、まだ間に合う「駆け込みスポット」として注目されているのがマレーシアパビリオン。建築・文化・グルメすべてが詰まった異文化の世界は、まさに五感で味わう体験でした。朝の情報番組で万博グルメNo.1にも選ばれたこのパビリオンを、会期終盤の今だからこそ体験してきました。

色鮮やかな民族衣装で舞うマレーシアの伝統舞踊

閉幕が近い今、駆け込み訪問者が増える万博で、ひときわ賑わったマレーシア館

2025年4月に開幕した大阪・関西万博も、いよいよ会期は残すところ約1ヶ月。10月13日の閉幕を前に、SNSやテレビ番組でも“行くなら今”と話題が高まってきています。中でも、朝の人気情報番組「す・またん!」(読売テレビ)でグルメ部門第1位に選ばれたマレーシアパビリオンは、食の魅力だけでなく、建築・展示・文化体験まですべてが詰まった”五感で楽しめる”パビリオンとして注目を集めています。

8月18日(月)、まさにそんな盛り上がりを実感しに現地を訪れました。結果、予想以上の満足度。ここは“文化体験”に飢えていた大人たちの心を満たす、旅先のような空間でした。

5000本以上の竹が編み込まれた外観に、まず心を奪われる

夢洲の会場に到着し、東ゲートからすぐのマレーシア館に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、ソンケット(マレーシアの伝統織物)を思わせる編み込みのファサード。実はこれ、竹を5000本以上使って隈研吾氏が設計したもの。遠くからでもわかる独特の存在感に、多くの人がカメラを向けています。

夜になると、この竹編みが金や銀にライトアップされ、昼とは異なる幻想的な表情に。“映え”だけでなく、建築そのものの思想を感じられるつくりは、万博会場の中でもひときわ美しい空間として記憶に残りました。

青空に映えるマレーシア館の竹のファサード

館内は“多層的にマレーシアを知る旅”

パビリオン内部は、6つのゾーンに分かれています。文化、進歩、調和、持続可能性、誇りある人々。各テーマごとに視点を変えながら、マレーシアという国の”いま”と”これから”を多角的に体験できる設計です。

たとえば「Cultural Hall」では、13の州と3つの連邦直轄地からなる多民族国家マレーシアの文化や食、暮らしを再現したジオラマが登場。マレー、中華、インド、先住民族の文化が交錯する映像や音声、展示物に触れると、「単なる観光地」では語れないこの国の奥行きが見えてきます。

その先にある「Passage of Progress」では、各州の発展を昔と今で比較しながら見せる“タイムトンネル”形式。知らなかったマレーシアの地理的多様性、経済の変遷、文化の進化が、体感的に迫ってきました。

マレーシアの歴史を映像で表現
マレーシアの多彩な食文化を精巧に表現
クアラルンプールを再現したジオラマ
本物さながらの食事を再現していて、思わず手を伸ばしてみたくなる
マレーシアの国民食「ナシレマ」…の“食べかけ”。実物そっくりの再現度!

“調和”を象徴するアートピース「Tree of Harmony」

館の中央に鎮座するのが、竹とラタンで編まれた巨大なインスタレーション「調和の樹(Tree of Harmony)」。これは、世界的アーティストであるマレーシア人・レッド・ホン・イによる作品で、先住民族の職人たちによって葉一枚一枚が手編みされているというから驚きです。自然素材を活かし、文化と未来、そして人の手仕事が融合したこの作品は、単なる“展示物”ではなく、館全体の象徴となっていました。多くの来場者が足を止め、見上げ、写真を撮っていたのも納得です。

竹とラタンで編まれた葉一枚一枚に、職人の技と未来への祈りが込められている

館の最後に広がる“名物グルメ”の楽園

展示を抜けた先には、噂のフードコーナーとギフトショップが。ここで一番人気なのが「ロティチャナイ」。薄く伸ばして焼き上げたマレーシアの定番食は、スパイシーなカレーと一緒にいただくスタイル。この日も注文が絶えず、焼き上がりを待つ列ができていました。

また、現地でも“幻のドリアン”として知られる「猫山王(ムサンキング)」を使ったアイスは、なんと累計1万個を突破。2種類のフレーバー(ココナッツミルク/キャラメルアーモンド)で、南国の果実の甘みを贅沢に楽しめます。

ショップには雑貨屋食料品もたくさん揃う
マレーシアのソウルフード「ロティチャナイ」は、作る姿を見るのも美味しさの一部
珍しいドリアンのアイス

ちなみに、関西の情報番組「す・またん!」で紹介されたのもこのフードエリア。グルメ1位の理由が体感的に理解できるクオリティでした。

テイクアウトのロティチャナイ

ぬいぐるみから始まる小さな寄付。大阪万博マレーシア館で出会うマレーグマ

ショップでは、来場者の人気を集めている「マレーグマ」のぬいぐるみが販売されています。愛らしい表情のぬいぐるみは、お土産として手に取りやすいだけでなく、購入することで自然保護にも貢献できるのが特徴です。売上の一部は、マレーグマの保護活動を行う団体「ボルネオ・サンベア・コンサベーション・センター(BSBCC)」へ寄付されます。BSBCCは、マレーシア・ボルネオ島に生息するマレーグマの保護やリハビリ、教育普及活動を行っている団体で、日本にも支援の拠点を持っています(公式サイト)。

万博会場での買い物が、絶滅の危機にあるマレーグマの未来を守る一歩につながります。マレーシア館を訪れた際には、ぜひこのぬいぐるみを手に取ってみてはいかがでしょうか。

愛らしいマレーグマやテングザルなどのぬいぐるみのほか、雑貨や食品はショップで購入できる

「マレーシア観光芸術文化省ウィーク」は芸術の祭典だった

私が訪問したのは、8月18日〜24日に開催の「マレーシア観光芸術文化省ウィーク」。マレーシアの観光・文化・芸術を担う省庁が主導し、民族舞踊、伝統音楽、工芸体験、ファッションショーなどが連日開催されていました。舞踊ショーはパビリオンの外のステージで1日4回行われ、昼間は特に家族連れで賑わっていました。現地の音楽やリズムに体を揺らしながら、言語を超えて文化を体験できる貴重なひとときでした。

多文化国家を象徴する、様々な民族衣装の舞踊団

フィナーレを迎える今こそ、行くべき体験がここにある

マレーシア館は、建築として美しく、展示として充実し、食として楽しく、そして文化として深い。まさに“バランスが取れた”一つの旅先のような空間でした。

予約不要で立ち寄れ、1時間半〜2時間ほどでたっぷり体験できるのも大きな魅力。会期終了までの週末は混雑が予想されますが、それでも訪れる価値があると思える場所です。迷っているなら、行ってほしい。残りあと1ヶ月の関西・大阪万博。光と竹に包まれたこの空間で、まだ見ぬマレーシアを体感してみてください。

マレーシアは2026年にマレーシア観光年「VIsit Malaysia2026」を開催。マレーシア旅行が当たるキャンペーンもスタートしています。
マレーシア観光年2026公式サイト:https://visit-malaysia.jp/

マレーシア観光年2026(Visit Malaysia 2026)公式マスコットキャラクターの「ウィラ(Wira)」(左)と「マンジャ(Manja)」(右)