今年の夏も、例年以上に猛暑だといいます。避暑地で優雅に過ごせた夏は、はるか昔のことのよう。猛暑列島・日本にいるならば、あえて南の島で燦燦と照り付ける太陽を思いきり浴びるのも良さそうです。
そして、「そろそろ夏の旅先を・・・」と考えているあなた、都内でひと足早く、沖縄・宮古島の食材を使った料理を提供するレストランで、下調べをしてみてはいかがでしょうか。
東京駅日本橋口から徒歩2分、丸の内トラストタワー2階に、グリル料理を楽しめる「bistro LAVAROCK丸の内」があります。6月5日(月)から6月23日（金）までのランチタイム限定で「宮古島フェア」と題し、島の食材を使った料理を提供していると聞き、宮古島には深い縁もあるミツケルニッポン編集チームは、さっそく訪問してみました。
前菜から島の食材、海ぶどうとアーサが登場
ガラス張りのキッチンとホールの「bistro LAVAROCK丸の内」は、ビルインのレストランとは思えないほどに開放的で明るい雰囲気。早速、マネージャー兼ソムリエの根岸洋介さんが笑顔で出迎えてくれました。
今回は、事前予約が必要な全4皿のランチコース（税込3,500円）をいただくことに。前菜は、プチプチ食感とほどよい塩味と旨味をあわせもつ宮古島の海ぶどうと小柱のセビーチェや、宮古島産アーサとしらすのフリッタータ、生ハムやパテなど5種の盛り合わせです。一皿目から、島独特な食材を味わえます。
シェフの上條聡明さんは、長野県松本市出身。イタリア料理で10年以上も腕を振るってきており、野菜など食材のもつ本来の味わいを生かした丁寧な味付けが印象的です。宮古島の食材を使うのは初めてだそうで、「沖縄の食材は本当にはない特徴的なものが多く、存在感が強い。海ぶどうや紅芋など見た目のインパクトも重視しながら、メニューを考案しました」。
前菜をいただいていると、ソムリエの根岸さんが、ペアリングワインを提案してくれました。ナチュラルワインを常時40種以上も揃えているそうで、根岸さんにお任せすれば、ぴったりのグラスワインをチョイスしてくれるそうです。そのセレクトは抜群で、取材ながらついついワインにも手が伸びてしまいました。
島トウガラシのチミチュリソースがステーキによくあう
旬の野菜を使った二皿目の冷製スープのあとは、メインディッシュの国産牛のロースステーキ。宮古島特産の“練り島がらしペースト”を使用したチミチュリソースを絡めていただきます。島トウガラシを沖縄の塩と宮古島の泡盛で丹念に練り上げた辛味の利いたさっぱりとしたソースは、ロースステーキによくあいます。デザートは、美ら蜜をかけたバニラアイス。黒糖を煮詰めた濃厚なソースは南の島らしい香りがしました。
黒蜜とバニラの相性は言うまでもない
ランチコース以外にも、ロースステーキに、「12品目のサラダ 宮古島スタイル」をセットしたメニューも用意されています。サラダは、宮古島名物の鰹のなまり節とゴーヤのアクセントになったガーリックシュリンプソースを使った、オリジナルドレッシングで味わえるそうです。
「宮古島フェア」を企画した、「bistro LAVAROCK丸の内」を運営する森トラスト・ホテルズ＆リゾーツ株式会社の観光プロデュ―サー藤城秀昭さんは、コロナ禍前の2年間宮古島に住んでいて、島の人たちや青く美しい海、独自の食文化に魅了されたそうです。「いつか宮古島と東京を繋げたい」という強い想いを抱き続け、この企画を考案。かつての人脈を生かし、「一般社団法人 宮古島観光協会」の協力を得て、今回のコラボレーションメニューが実現しました。「ここ東京から、宮古島をはじめとする全国の魅力的な食文化を伝えていきたい」と藤城さん。6月8日(木)、9日(金)には、同ビルの1階広場で「フルーツマルシェ」を開催したそうで、多くのオフィスワーカーや観光客が足を止めてくれたそう。今後も様々な企画で楽しませてくることを期待してやみません。
ひと足早く、常夏を感じるメニューをいただいた編集チーム。この夏の旅は、やはり宮古島に決まりでしょう。
左から、ソムリエの根岸洋介さん、シェフの上條聡明さん
Information
名称／bistro LAVAROCK丸の内
住所／東京都千代田区丸の内1-8-1丸の内トラストタワーN館2F
電話／03-6812-2971
営業時間／平日 11:30-14:30（L.O. 14:00）、17:30-22:00（L.O. 21:00）
※土曜・日曜・祝日は貸切営業のみ
URL：http://www.mt-restaurant.com/bistrolavarock-m/