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こたつで、ひんやり水ようかん。 福井県アンテナショップ「ふくい食の國291」で3月30日(土)まで福井県の水ようかんが大集結

冬の実家の原風景といえば「こたつでみかん」でした。それが、「雪が降る寒い時期だからこそ、こたつに入って、冷やした水ようかんを食べる」という地域があるらしいのです。水ようかんといえば、涼やかな見た目から夏の菓子としてのイメージしか浮かばず、にわかに信じがたい話。ですが、実際にその文化は、北陸最西の福井県で、冬の風物詩として古くから根付いていました。

なぜ冬に「水ようかん」?

「冬水ようかん」や「丁稚(でっち)ようかん」とも呼ばれ、日常の味として福井県民に親しまれている水ようかん。その歴史は長く約200年前にまで遡ります。大正から昭和にかけて丁稚(でっち)奉公の時代に京都へ奉公に出た丁稚が、正月に福井県に帰郷する際に、持ち帰った小豆で作ったのが起源という説や、「出汁」に練る工程からの「捏ちる(でっちる)」の意味が重なった説、「上がりようかん」の手前の半人前の意味での「丁稚」など、さまざまな説が存在しています。当時は砂糖や小豆が貴重で、それで作る和菓子は高級品でした。「練りようかんより水分を増やし、あんこを減らすことで安価にし、丁稚が里帰りの時に土産にした」などの説もあるそうです。

水ようかんは、他の練りようかんや蒸しようかんに比べると水分が多く糖度が低いため日持ちがしません。まだ冷蔵庫などもなかった時代、夏の気候では保存ができませんでした。しかし、冬の気候になれば、廊下や納屋でも保存ができることから福井県では「冬の風物詩」となったようです。なるほど、寒さが厳しい北陸ならではの歴史ですね。

近隣県の京都府や岐阜県、滋賀県などの近畿中部圏などでもようかんを冬に食べる習慣があるとのこと。福井県と同じように丁稚奉公の文化の名残なのかもしれません。

一枚流しの水ようかん

他にも、冬に食べられるだけでなく、大きさや食べ方にも特徴があるのが福井県の「冬水ようかん」。水ようかんの形状は、サイコロ状、円柱型、直方体、最近では竹型カップなどさまざまなものが見かけられます。福井県の「冬水ようかん」は、A4サイズの平箱に高さ2センチほど流し込むのが主流です。これは「一枚流し」といわれるスタイルです。かつて、昭和30年代の町は八百屋や駄菓子屋などの店先に、漆の木箱に流して、1枚いくら、もしくは1列すくって5円で販売されていました。和菓子が一般的に高価な品であった中で、水ようかんはコストも味も庶民的な駄菓子として存在していたそうです。1960年代になり、時代の流れに合わせ、生産しやすい紙製に変更され、水が漏れないように内側にアルミ箔を貼り付けた深い貼り箱などもあったそうです。そして改良を重ねたのち、現在のサイズの一枚流しになったといわれています。1970年代は、10枚、20枚の単位でひもでくくって販売され、年末年始の親戚の集まりやお酒の後に出すなど広く普及していったようです。

福井県の水ようかんといえばここ。愛され続ける変わらない味「えがわ」

創業76年の老舗のお店。昭和30年頃から「水ようかん専門店」として営業を始め、昔から変わらない味を守り続けている福井で水ようかんといえば「えがわの水ようかん」というほどの有名店。小豆、黒糖、寒天という昔ながらの素材にこだわり、コクのあるしっとりとした味わいがクセになる美味しさです。

 

洋菓子屋が作る舌ざわり滑らかな水ようかん「シュトラウス金進堂」

実は、ここはウィーン菓子の専門店でもありながら、大正13年創業の和菓子屋でもあるんです。洋菓子と和菓子の技術を合わせもつパティシエが作る水ようかんは、のど越しがよく、上品な甘さです。水ようかんは、黒糖が定番ですが三温糖を使っているので、甘さがさっぱりしていてついつい進んでしまう美味しさです。

 

名水百選の里、越前大野の水で作る「奥越菓庵やまうち」

昭和10年に創業した老舗の和菓子屋奥越菓庵やまうちの「でっち洋かん」は、名水と知られる白山の伏流水を使用し、瑞々しい水ようかんに仕上げています。黒糖と白ザラメがより小豆の味を引き出しコクのある味わいです。

 

福岡県アンテナショップ「ふくい食の國291」では、3月31日まで福井県のさまざまな店舗の「水ようかん」が販売されています。

店舗によって、製法も味も異なる水ようかん。今年の冬は「こたつに入って、水ようかん」を楽しんでみませんか。

ふくい食の國291 ショップ

住所:東京都中央区銀座1-5-8 Ginza Willow Avenue BLDG 1階

TEL:03-5159-4291

営業時間:10:30~19:00

公式URL:https://fukui291.jp/ginza/