捨てられてしまう資源を価値のあるモノに変え、未来世代のために持続可能な社会の実現を目指す一般社団法人アップサイクルと、同法人会員でありサステナビリティの推進を目指し有田焼アップサイクル製品の開発を行う株式会社東洋セラミックスが、これまで有田焼の製作工程で廃棄されていた成分とパルプを使った新しい有田焼のシリーズ「NEO CLAY®×TSUMUGI」を発売しました。

有田焼の陶土(磁器土)を製造する過程では、「珪(けい)」という粘性が無く成形ができないため、陶土として使用できない土が年間300〜400tほど廃棄(産廃対象)されています。その処理には1000万円ほどの費用がかかっているという状況があります。一方で、窯業界では「資源の枯渇」という点も大きな課題となっており、この大量に廃棄されている「珪」を陶土として再利用できないか、と考える中で生まれたのが「NEO CLAY®」です。「珪」だけでは粘性が足りず成形ができませんが、「珪」を細かく粉砕し、粘性を上げるための土などを混ぜることにより成形可能な陶土に生まれ変わらせることに成功。また「資源の枯渇」は有田焼に限らず国内の窯業界全体の課題であり、有田に留まらず全国に「NEO CLAY®」の技術を広めていきたいという思いから、有田だけでの販売ではなく、東京、またTSUMUGIの店舗がある会津、そしてECサイトでも販売します。
一般社団法人アップサイクルは“持続可能な社会の実現”を掲げ、ニッシントーア・岩尾、ネスレ日本をはじめとする参画企業・団体により2023年2月に設立されました。推進しているプロジェクト「TSUMUGI」はスーパーマーケットの店舗や参画企業のオフィス、市役所の環境啓発施設を中心に回収した紙資源と、山林の手入れから発生するヒノキ等の未利用の間伐材を紙糸に生まれ変わらせる取り組みです。

今回は、「TSUMUGI」の紙糸になる手前の状態である「パルプ」を顔料の一部とし、東洋セラミックスが開発した「NEO CLAY®」に施す形で「NEO CLAY®×TSUMUGI」のオリジナルシリーズを開発。本製品を通して、廃棄されていた「珪」や紙資源を有効活用できる新たな食器の形を提案していきます。また、400年の歴史を持つ有田焼産業は、「受注減」「後継者不足」など様々な問題を抱えています。今回の「アップサイクル×有田焼」という新しいアプローチを通して、より多くの方に有田焼の文化を知ってもらう機会を作っていくとのことです。


商品概要
有田焼は通常、釉薬を塗り白くなめらかな質感に仕上げることが特徴ですが、今回はあえて釉薬を塗らず、「珪」独特のざらっとした質感を楽しめる製品となっています。各アイテム、麻乃葉模様、若葉模様、手描墨絵唐草模様の3デザイン展開となります。(5アイテム×3デザイン、全15種)
これまで陶土として活用できず廃棄されてきた「珪」を再資源化するという高度な技術が用いられた製品ですが、様々な試行錯誤の上、製造コストの大幅な抑制に成功し、従来の有田焼とほぼ同等の価格を実現しました。

■麻乃葉模様






■若葉模様






■手描墨絵唐草模様






販売場所
下記の店舗、ECサイトにて販売します。
※カジュアルワイングラスのみ3月下旬以降に販売開始予定。
・東洋セラミックス店舗(佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169 アリタセラ)
・TSUMUGI店舗(福島県会津若松市七日町9-2)
・ネスカフェ原宿(東京都渋谷区神宮前1-22-8)
・東洋セラミックスECサイト https://www.toucera.co.jp/
・TSUMUGI ECサイト https://tsumugi-upcycle.com/