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函館の国指定重要文化財「旧相馬家住宅」がホテルに

国指定重要文化財「旧相馬家住宅」

バリューマネジメント株式会社が、北海道函館市の重要伝統的建造物群保存地区に位置する国指定重要文化財「旧相馬家住宅」の保存・利活用を行うホテル事業において、正式名称を「旧相馬家 Kazeno Heritage」とし、2026年3月1日(日)にグランドオープンします。開業に先駆け、2月4日(水)より公式サイトにて宿泊予約が開始されました。

本施設は、バリューマネジメント株式会社の新ブランドシリーズ「Kazeno Heritage(風のヘリテージ)」の、日本の宝ともいえる貴重な文化財を利活用するブランドカテゴリ「Kazeno Heritage」のラインナップとして開業。2025年より不動産クラウドファンディング「LEVECHY(レベチー)」を通じて資金調達が行われ、保存・利活用を進めている本プロジェクトは、2026年においても新たな出資募集を計画しており、「泊まれる文化財」であると同時に、個人が保存活動に参加可能な「投資できる文化財」としての側面を併せ持っています。

新ブランドシリーズ「Kazeno Heritage」と本施設の社会的役割

日本の観光産業は今、単に名所を訪れて楽しむ「消費」のフェーズから、その土地の文化や歴史を次世代へと繋ぐ「継承」のフェーズへの進化が求められています。「Kazeno Heritage」は、地域のシンボルである歴史的資産(ヘリテージ)を舞台に、お客さんの滞在そのものが文化財の保存・継承に直結する「リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)」を実現します。

「旧相馬家 Kazeno Heritage」は新ブランドの哲学のもと、長年にわたり個人の意思によって守られてきた貴重な建造物である「旧相馬家住宅」を保存し、旅行者が「滞在する」こと、そして個人投資家が「資金を投じる」ことによって、その価値を未来へと継承する仕組みを実現しました。

暖簾には新ブランドシリーズ「Kazeno Heritage」のブランドシンボル

コンセプト

「百年の美を、未来へつなぐ。函館・元町の頂に佇む、全3室のヘリテージホテル。」ーー日本の宝に泊まる、優美な風を。

舞台となるのは、明治41年(1908年)、北海道屈指の豪商・相馬哲平氏の私邸として建築された「旧相馬家住宅」です。函館港を臨む一等地に、当時の建築技術の粋が尽くされ、和洋折衷の意匠が凝らされたこの屋敷は、国選定重要伝統的建造物群保存地区内に位置し、建物そのものが国指定重要文化財という、まさに日本の宝ともいえる特別な空間です。

この歴史的価値と景観美を最大限に尊重し、独り占めするような贅沢な時間を過ごす、一日最大3組限定のホテルとして再生。掲げるテーマは「HERITAGE REIMAGINED」。個人の想いで紡がれてきた地域の歴史資産を現代の感性で「いまの滞在に翻訳し直す」試みです。

北海道の港町、函館。このまちで、今もなお歴史や文化を大切に守り、未来を見据えて新しい価値を創造する「つなぎ手」たちと出会う旅へ、人々を誘います。

当時の建築技術の粋を感じながら贅沢な宿泊体験が可能
ホテルの周りで美しい景色も堪能
日本の宝と言われている「旧相馬家住宅」で優雅な時間を

「旧相馬家 Kazeno Heritage」での滞在について

1. 客室:全室スイート、1棟貸し切り可能、重要文化財と眺望を独り占めするラグジュアリー滞在

国指定重要文化財の蔵まるごと1棟と、後年増築された元私邸部分を全3室の客室に再生。全室スイートかつホテル全体を貸し切るプランも販売予定です。

部屋名:1号室
㎡数:70
部屋タイプ:フラット
定員:4
特徴:旧相馬家住宅の立地の最大の魅力である、函館の港を臨む眺望を愉しむことが可能です。天井が高く、3部屋を繋げば開放的な雰囲気に。専用庭付きです。

部屋名:2号室
㎡数:132
部屋タイプ:メゾネット
定員:3
特徴:重要文化財指定の「蔵」に泊まる歴史体験を。蔵の窓は二重構造(外側に木製建具、内側にガラス)になっており、雪国や寒い地域特有の建築的特徴を間近にみることができます。

部屋名:3号室
㎡数:55
部屋タイプ:フラット
定員:2
特徴:コンパクトながら静謐な客室でプライベート感があるつくりです。瞑想もできる小上がりなど、滞在の質を高める内装デザインと居心地の良さに重きを置いた客室に仕上げました。

「旧相馬家住宅」展開図

・CGパース

1号室:函館港を見下ろす眺望の窓と専用庭が特徴
2号室:明治期につくられた蔵の建築様式に浸る
3号室:コンパクトながら温かみのある滞在体験に

※客室イメージは、CGでの完成予想を描いたもので、実際の仕様は変更になる可能性があります。

2. インテリアコンセプト

歴史的価値ある旧相馬家住宅の遺産を、現代の感性で再構築することを基本方針としています。

空間の色彩は、かつてこの場所で愛用されたコルクタイルを基点に、既存建具に使われていた材を活かす形でラワン材、チェリー材、赤レンガを組み合わせ、土と木の風合いが調和するトーンで構成。家具には、北海道産の木材を旭川の職人が手仕事で仕上げた「Time & Style」を採用し、地産地消と環境への配慮を徹底しています。

また、旧相馬家住宅ゆかりの「江差屏風(精巧レプリカ)」や工芸品を各客室内に配置しました。展示ケース越しではなく、文化遺産を身近に感じる滞在を提供することで、宿泊者がこの建物の継承活動へ参加する意義を表現しています。

開業準備中のため写真の内装・調度は計画段階のもの(江差屏風を配したリビング) ※仕様は変更となる場合あり

3. 滞在中の体験・スタイル

当施設では、明治期の豪商ならではの贅が尽くされた空間全体を活かし、時を超えるような特別な滞在体験の提供を目指しています。フロントは旧相馬家住宅の正面玄関、チェックインは囲炉裏の間を活用。重要文化財指定の母屋を占有できる夜間には、眺めの良い大広間に、宿泊者だけが愉しめる‟宿泊者専用ラウンジ”を主座敷に設置します。函館の美食を堪能した後は、高台からの眺望と歴史の重みを感じる空間で美酒に酔う、優雅なひとときを過ごすことができます。

国指定重要文化財である建物の保存を最優先するため、館内には火気を使用する調理設備をあえて設けていないそうです。その代わり、夕食には、旅慣れたインバウンド層や個人旅行者の間で浸透している「泊食分離」のスタイルを採用し、函館の地で長く愛される名店の紹介を予定しています。

なお、具体的な客室の内装デザイン、提供サービス、文化体験アクティビティなどの詳細は、現在準備中。詳細が決定次第、改めて発表されるとのことです。

宿泊者だけが愉しめる専用ラウンジを主座敷に設置
時を超えるような特別な滞在体験を滞在客に提供

【施設概要】
旧相馬家 Kazeno Heritage
開業時期:2026年3月1日(日)
予約受付:2026年2月4日(水)
延べ床面積:227㎡(ホテル部分)・680㎡(旧相馬家住宅の全体)
客室面積:3室(70㎡、132㎡、55㎡)
所在地:北海道函館市元町33−2
敷地内の重要文化財指定建造物:2棟
施設:フロント・客室・ラウンジ
設計:株式会社ワサビ
施工:株式会社岩崎工務店、株式会社緑地保全
予約方法:公式サイトにて受付開始
公式サイト:https://www.kazenoheritage.jp/hotels/old-soma-residence/
Instagram:https://www.instagram.com/kazenoheritage.soma/

函館・元町の頂に佇む、全三室のヘリテージホテル

旧相馬家住宅について

旧相馬家住宅は、函館山へと上る坂の中腹、函館市の重要伝統的建造物群保存地区に位置する国指定重要文化財です。JR函館駅より車で約15分、函館空港より車で約25分、最寄りの市電「末広町」電停よりは徒歩5分と好立地で、周辺は低層住宅と様々な歴史的建造物に囲まれています。

本物件は、1907年に函館で発生した大火を受け、北海道屈指の実業家である初代・相馬哲平氏により、市民の雇用創出と復興のために相馬家の私邸として、函館市元町エリアに建築されました。多種多様な技術を持つ多くの職人が建築に携わったことにより、主座敷には書院造の意匠、茶室には数寄屋造建築に見られる意匠が多く取り入れられ、洋間は全体的にヴィクトリアン・スタイルに仕上げられるなど、和と洋が調和した歴史的建造物となっています。建築単体の評価に加え、函館市の景観に融合している点が評価されたことにより、2009年に函館市の伝統的建造物に、2018年に国の重要文化財に指定されました。本物件については2010年に一般公開が開始。ホテルとしての利活用開始後も、母屋の一般公開を継続しています。

施設紹介ホームページ:https://www.kyusoumake.com/